2010/09/15
それは8月の最終日、ナッシュヴィルのMUSIC ROWでのことだ。RCAのSTUDIO Aで、カントリー・シンガーJAMEY JOHNSONは9/14(火)にMERCURY RECORDSからリリースする最新作『THE GUITAR SONG』についてインタビューに応じた。
黒のTシャツにジーンズ、ウエスタン・ブーツは履かずにトラック屋郎風のキャップを前後逆さに被った姿でJOHNSONが部屋に入ってくると、コントロール・ルームにたむろし軽口をたたいていた業界関係者たちの様子はシリアスなものへと一変。マスコミとのインタビューは必要なものだと理解しているJOHNSONだが、とりわけ“BLACK ALBUM”と“WHITE ALBUM”という2枚のディスクからなる最新作『THE GUITAR SONG』については、そこに至ったコンセプトについてメッセージを発する必要性が高いと感じていたようだ。
とはいえ、彼はインタビューを楽しんでいるというわけでは決してない。かつてアメリカ海軍に所属し、暴走族風のルックスのJOHNSONからすると、質問に答える前にインタビュアーの尻を蹴飛ばしそうな印象は拭えない。
しかしインタビュー中のムードが明るくなると、彼は静かに、そして重厚な口調で質問に答えていた。時にはガイコツの指輪をした右手でヒゲを撫でながら、答えるまでに30秒ほど考え込むこともあったりした。笑いも時々起きる中、JOHNSONが自分の仕事に対していかにシリアスな男なのか、それを理解させてくれたインタビューだった。
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